脊髄損傷
脊髄は、脊柱の中に通っている神経であり、脳と体を結ぶ重要な役割をしている。交通事故などで脊柱(背骨)に強い衝撃を受けたことにより、脊柱に骨折・脱臼などの破壊が生じると、神経である脊髄が損傷することがある。脊髄は脳と同じく中枢神経であるため、一度傷つくと二度と再生できない。
以下は脊髄損傷の主な症状である。
- 痛みやしびれ、痙攣
- 呼吸筋麻痺
- 自律神経の機能低下によって体温調整機能が低下
- 自力での排泄が困難となる
- 起立性低血圧
- 麻痺による知覚障害や歩行障害
- 筋力低下と間接拘縮
交通事故により脊髄損傷を受傷すると、長期にわたり障害と向き合っていくことになる。そのため、後遺障害の等級認定を受ける際には、慎重に応じる必要がある。
また、現在必要な費用だけにとどまらず、リハビリテーションや介護費用など、将来的にかかってくる費用も想定したうえで賠償請求をするべきである。
介護費用の他にも、将来かかると想定できる医療費や、自宅をバリアフリー化した場合の改築費用の一部または全額を請求できる場合もある。